2008年05月09日

『青空の卵』坂木司/創元推理文庫

青空の卵 (創元推理文庫)青空の卵 (創元推理文庫)
坂木 司

東京創元社 2006-02-23
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blogの柱でオススメしている割に、感想を書いていませんでした。なんか、うまくまとまらなくて。
そして、好きな割りに読み返し率低いんですよね……。たぶん共感できる部分が多かったからだと思うんだけど。

有栖川有栖やはやみねかおるが、鳥井を好きになれないと言っているのだけど、私はとても好感が持てた。(まあ、実際に会ったらムカつくと思うんだけど;;)
たぶんそれは、鳥井が素直でまっすぐだからなんだろうなあ。そういう意味では自分は坂木に近いのか?でもあんなお人よしじゃないけど。

香織さんの気持ちはすごくよくわかった。
そして、こういう気持ちを分かってくれる男の人がいるのだ、ということがすごく嬉しかった。
これを読んだとき、作者を男性だと思っていたので(『シンデレラ・ティース』を読んで、女性かな?と思いなおしたんですが。覆面さんだそうです……)、本当に嬉しかった。
自分は美人じゃないので、こういう目に会うことはあまりないのだけど、それでもはしばしで感じるものなんですよね。
女性が当たり前に働く時代になったからこそ、よけいに浮き出てきちゃってる気がする。
ちょっと違うんだけど、「とし子」(祖母の名前と一緒!)もそう。
独身の時は個だったのに、結婚したとたん、なにも変わっていないのに従属になる。個がなくなる。
こういう恐怖・怒りって、男の人にはわかりづらいかもね……兄・姉だとちょっとわかるかも。弟・一人っ子の男性はかなりわかりづらいしれません。
これに関してはいろいろと経験が(笑)
だから、敬称くらいつけろ、とは思うけど、きちんと名前を読んだ鳥井はすごく好き。このひとの前なら、自分は自分でいられる、って思ってしまう。誰かのおまけでもオプションでもない。

上で、坂木をお人よしと書いたけど、そしてそれは事実で、彼はとてもまっすぐな人に見えるようだけど。
私は、鳥井より坂木のほうが危ういと思うんですけどね。
鳥井はたしかに引きこもりだし、人とのつきあいは下手だけど、実は一人で立てる力を持っているでしょう。ある意味、強い。
けど、坂木は……どうなんだろう?鳥井がいなくなって、本当に厳しいのは坂木なんじゃないかな?
と、自分は坂木が心配でたまりません。鳥井はほっといて大丈夫(笑 ←えー?)

2008年5月9日
posted by ねむ at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) |  坂木司