2007年09月20日

『QED─ベイカー街の問題』高田嵩史/講談社ノベルス

QED ベイカー街の問題 (講談社文庫)QED ベイカー街の問題 (講談社文庫)

講談社 2003-09-12
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自分は、小学生の頃にホームズは全て読んだけれど、児童向けの翻訳のやつだし、なんせ小さい頃だったんでほとんど覚えてません。モリアーティーの名前すら覚えてなかったもんねー。
というアホっぷりだったので、「知ってるから笑える」みたいな感覚からはほど遠かったのではないかと。なんとなく楽しんで読んだから別にいいんですけど。

実際に起こった事件と、ホームズ最大の(?)謎の結論がリンクしています。それは面白かった。
けど、どーにもなんかこじつけっぽいものを感じてしまうんですが…。推量に、精神的な部分が大きく関わってるからかなあ。なんか、理詰めという感じじゃないんですよね。
推量のための例が「ジキル博士とハイド氏」だけというのは傍証として弱いと思うんだけど、その割りに「これが結論だ!」ってかなり強気ぽい雰囲気。
そういうところにこじつけ風味を感じてしまうのかも。素直に納得できないっていうか。
「こうなんじゃない?」くらいで持ってけばいいと思うんだけどな。まあ、わざと強気で展開していって、犯人を誘い出すというのもありなんですけど、当のタタルが別に犯人を誘い出すのを最大の目的にしてるわけじゃないからね。だから余計、だ。

個人的に、シャーロキアンていろんな意味ですごい人(略してマニアック)が多いというイメージがあるので──そしてそのイメージはあながち間違っていないとも思っている。名前がついちゃうくらいですからね──うわー、コレをネタとして取り上げるのか〜、と思ったんですが。どうも、高田氏自身がシャーロキアンっぽいようですね。
そんなことはどこにも書いていませんが、初代の日本シャーロキアンの会みたいなやつのえらい人に中学生のときに手紙を書いた、ということは、そういうことなのかな?と。

どーでもいいんですが、作者の名前。ずっと「たかし」だと思ってました……。ゴメンナサイ。
2007年9月17日
posted by ねむ at 19:05| Comment(1) | TrackBack(1) | た行

2007年03月05日

『天使が開けた密室』谷原 秋桜子/創元推理文庫

天使が開けた密室 (創元推理文庫)天使が開けた密室 (創元推理文庫)

東京創元社 2006-11-30
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なんか軽い感じのものが読みたいな、と思って、ライトな雰囲気の表紙のものを選んでみました。推理創元文庫だし、この会社とはわりと相性が良いので、それほどハズレはなかろうと。まあ、ジャケ買いなんですけど。
読みやすかったですね、文体軽めだし。それもそのはず、もともとは富士見文庫──ライトノベルだったんですね。富士見文庫版の表紙を見てみたけど、これだったら絶対買いませんでしたね!(笑)

ま、それは置いといて。
伏線のはり方が良かったですね。伏線というか…やっぱタイトルに隠されたもの、というか。
(↓ちょっとネタバレ)
タイトルがダブルミーニングですね。しかもすばらしい内容で(二重の意味の内容が、ですよ)。
『クビキリ〜』のタイトルもおおっと思ったけど、こっちのほうが上だね〜。あ、タイトルの内包するものが、ということですよ。
私は単純にダブルだと思ったけど、これはトリプルミーニングなのでは、と考える方もいらっしゃいますね。

 →猫は勘定にいれません
なるほどね〜…、深いわ。
伏線といえば、綿はわかりやすすぎです…。
それから、プロローグ。「一つだけいいこと」って、どっちに対してだろう?と悩んでいるんですが…。
(↓そしてまたネタバレ…今回多いな)
そのとき目撃したと思われる犯人と被害者の争いに対して言っているのか、美波に対して言っているのか…どっち?
前者だろうと思うんだけど、プロローグの前半を読むと、後者っぽい気もしてくるんだよね。なんせ、きっかけは美波だから。でもやっぱ前者かな…。


…あれ?
もしかして、伏線(綿とか)のわかりやすさっていうのは、わざとなんでしょうか?伏線を目くらましに、タイトルの意味を掘り下げるという…。taipeimonochromeさんの感想読んだら、そんな気がしてきた。だったらすごいなあ。

ミステリ、ライトノベルとしては面白かったんだけど、なんつーか、設定がありきたりだよなあと思う点も。
主人公はごくごく普通の子で、かっこよく美人の友達と清楚で金持ちの友達がいて、近所に美形かつむかつく(主人公からすると)青年がいて、ああ、お約束!特に少女漫画・少女小説にはすさまじくアリアリな設定ですね。
ま、いいんですけど。個人的にはもう一ひねり欲しかったんですけどね…ある程度お約束な方が受けるんだろうか?もしかして、こういう設定、男性をターゲットにしたものでは少ないのかなあ?
また、本筋とはまったく関係ないのですが、「ミステリマニア」であるかのこが「見えない人」を知らないってありえなくない?それ、ミステリマニアって言わない気がする…それでマニアならアタシだってマニアですよ。

『たった、二十九分の誘拐』
短編が一緒に収録されてます。
こっちも良かったですね。テンポもよかったし、こっちのほうが伏線がわかりづらく、うまくちりばめられていて良かった気がする。まあ、やっぱりわかりやすいっちゃーわかりやすいんですけど。

ところで、H市ってどこでしょうね。日野市?
2007年1月16日
posted by ねむ at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | た行

2005年05月10日

『QED 六歌仙の暗号』高田崇史/講談社ノベルズ

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

講談社 2003-03-14
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面白かったです。deltaseaさんが、読んだ中では“六歌仙”が一番きれいだったとおっしゃっていたのですけど、納得。前作の『〜百人一首の呪』より、実際に起きた事件と六歌仙・七福神の謎がちゃんとリンクしていて良かった。

しかし、木村の家の役目はわかったけど、どのようにして発生したのかとか、綾乃はどういう思いで行動したのかが微妙にわかりづらかったのが残念。私が読みきれなかっただけか?こういう流れである以上、最後はああなって当然(というより、ああなるべき)なのだけど、もう少し綾乃に語って欲しかったな〜。「思い」は探偵がかたるべきではないよなあと思うので。
前回は何も思わなかったけど、タタルさんて微妙にかっこいいなあ。(微妙に/笑)ところで、タタルと熊つ崎のコンビが、京介と深晴とダブるのは私だけですか。

こういう文学や歴史の謎というのは、まともに論文書いたらツマハジキされるのでしょうが(想像)、推理小説という世界ならOK!なところが推理小説の良いところですね。実際どこまでが本当でどこまでが詭弁なのか…どうなんだろう。実際に和歌をきちんと勉強してきた人の感想を聞いてみたい気がします。本気で怒らない方(笑)、ぜひ読んで感想お聞かせください。
2005年5月9日
posted by ねむ at 19:46| Comment(4) | TrackBack(0) | た行

2004年03月19日

『QED 百人一首の呪』高田崇史/講談社文庫

QED 百人一首の呪 (講談社文庫)QED 百人一首の呪 (講談社文庫)

講談社 2002-10-16
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よくやったなー、って感じです<百人一首の連鎖
ちょっと強引かな、と思える部分はありますが、綺麗な形で連鎖されてますね。
これって高田氏が考えたの?よくやるなあ(ホメてるんだよ)
でもさ、この前も言ったけど、実際問題として、「こういうふうに連鎖することもできるよ」っていうふうに国語教師が漏らしたら国語(の和歌の授業)が俄然楽しくなるよね
「この歌はどれに繋がるかな〜?」なんてね
どうしてこんなに楽しげなことを教えてくれなかったんだー!

殺人事件の方はですね、まあ、リンクしてるっちゃしてるけど、北村薫が巻末で言うほど上手くリンクできているとはいいがたい気がしないでもない。
でも、ある人物のある個性(障害)は、私にとっては「へぇ」でした。

つかさ、これ読んだら、ちょっと気になることが…;;言い間違いがここ数年で激烈増えてる気がするんですよ私。
この前なんか、カップラーメンを食べているダンナさんの目の前で、「カップラーメン」という言葉がどうしても出てこなくて、口をついて出てきた言葉はなんと
「コックローチ」。
言った2秒後くらいに、コックローチがゴキブリだということに気づきました。
我ながら……ガクリ
語性錯語というらしいですが…やっぱ数年前の事故(頭打ちまくり)のせいかなあとか思ったり。でも、この程度(読み書きに支障なし、会話も基本的には支障なし)は病気の範疇には入らないらしい。
まあいいや、別に大して支障ないし。ダンナにバカにされまくり、涙流して笑われたりするくらいさ(涙)

…って、話それまくり。
2004年3月18日
posted by ねむ at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | た行