2008年09月17日

『狼と香辛料』支倉凍砂/電撃文庫

狼と香辛料 (電撃文庫)狼と香辛料 (電撃文庫)
支倉 凍砂

メディアワークス 2006-02
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電撃文庫と獣耳&しっぽの娘と萌え絵というところでものすごい拒否反応があったのですが(笑・なぜ?)、夫がアニメを見て興味を持ち、読み始めたら止まらなくて次々と既刊分を買いまくった、という事実がありまして、そこにあるなら読んでみようかホトトギス。
ちなみに、奴の言い分は
「ファンタジーだけど、剣も魔法も戦争も出てこない」
のが良いのだそうです。
(でもガンダムとかロードスとか終戦のローレライだとか読んでるんだけどなー。単に剣と魔法がおなかいっぱいなのかも知れないけど)

とりあえず一言。
絵が下手。
萎えるので絵は入れないでいただきたい。
ホロだけはかわいいんですけどね……ホロだけっていう辺りがよけい萎える……

さて、それはともかく。
つまるところ、経済小説ですね。ファンタジーとライトノベルというベールを纏ったビジネス小説。
私は、勇者だのサーガだの伝説だのとかより、実は市井でふつーに生きてふつーに波乱万丈な生活を送っているふつーの人のほうが興味があるので、こういう話は大歓迎。
……なんですが。
微妙に受け付けなかったのは絵のせいか、経済が苦手(つか、ワカラン)なせいか……(笑)

ことある毎に、商人はこうなのだ、商人はこうである、商人としてこれだけやってきた俺はこうだ、とかいう説明がものすごく説明くさく入ってるのがものすごく鼻につきました。
ここで説明しておきたい、という気持ちはわかるのだけど、書き方が……。一度ならいいけど、何度も出てくるのでイラついてしまったよ。
これがロレンスの性格なんだ、と言われたらもちろんそれまでなのだけど、その場合は単にキャラが好きになれない、ってところでしょうか。

常に独りの行商人と、何百年も独りだった神様の邂逅というところは良かったな。もうちょっと掘り下げて欲しかったとは思うけど、今回のメインはそれじゃないし、まあいいか。
個人的には、こういう市井の人の話なのだから、もうちょっと町や道中の様子がわかるといいなあと思いますね。せっかく行商人という、あちこちの国を回る人の話なのだから、もっと地方色が出てれば面白いのになあ、と。

ファンタジー英雄譚、ドタバタ、戦話に飽きた&経済が苦手ではない人はぜひどうぞ。
私は……微妙だ[:汗:] 気が向いたら読むかも、くらいかな。

2008年9月15日
posted by ねむ at 18:52| Comment(2) | TrackBack(0) | は行

2008年09月16日

『館島』東川篤哉/創元推理文庫

館島 (創元推理文庫 (Mひ4-1))館島 (創元推理文庫 (Mひ4-1))
東川 篤哉

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ミステリ・フロンティアの本ですね。図書館で見たときはあまり心惹かれなくて、手に取ったものの棚に戻してしまったのですが、文庫が出ていたので買ってしまいました。著者&出版社的にはこっちのほうがうれしいかもね(笑)

綾辻行人の『十角館〜』ばりの暗〜く重〜い話かと思いきや、めっちゃ明るい(登場人物が、ね)ユーモア・ミステリーでした。それなら早く読めばよかった。

エロ刑事と女探偵がいいコンビですね。でも、エロ刑事のいいとこがほとんどないので、もうちょっとかっこいいところを見せてあげてもいいんじゃないかと同情してしまったのでした。

そのエロ刑事が、部屋を間違えるってところで、家が動くのではないかという想像はカンタンにつきます。大体、そのまえに、地下がないのに地下にいく階段が数段あって行き止まりっつーのがめちゃ怪しい。伏線にもならない。
……のだけれど!
この館を作った理由、この形にした理由が秀逸!キャラの気持ちはすごくわかるし、その心意気がとても素敵だ。

どーでもいいけど、女探偵の沙樹が、『掌の中の小鳥』の紗英とダブってしまったのはなぜだろう。沙樹のほうが絶対的に斜め上を行ってるというか……過激なんですけれども。名前のせいか、車の上で見得を切る vs(?)「名乗るほどのもんじゃあございません」のせいか?

2008年8月3日
posted by ねむ at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | は行

2007年09月13日

『A HAPPY LUCKY MAN』福田栄一/光文社

A HAPPY LUCKY MAN『エンド・クレジットに最適な夏』が面白かったので、デビュー作を読んでみました。

うーん……。『エンド〜』より、こっちを先に読めばよかったかも。
……というのが率直な印象なのですが、けっして面白くないわけではありません。コメディだし。ミステリじゃないよ。

お人よしな大学生に、つぎつぎと厄介な「他人のトラブル」が持ち込まれ、最大の「自分のトラブル」は棚上げになり、どんどん首が絞まっていく……という悲喜劇です。
次から次へとついトラブルが降りかかってくるという展開は、『エンド〜』とさして変わりがない気がします。ただ、こちらの幸也君(名前まで似てる…)、『エンド〜』の晴也よりごくごく普通の人間で、お人よしで、人を使うことができず貧乏くじをひきまくるという幸薄さ。その受身体勢といい、小心っぷりといい、あまりに人にふりまわされまくるので哀れと笑いを誘います。そこが面白いわけで。楽しませる部分が『エンド〜』と違うのですね。
ただ、幸也は受身なので、はじめの1/3くらいは少しタラタラしている感じがしてなかなか読み薦められなかった。吸引力が弱いというか。
また、トラブルの全部が意外なところでつながってたらもっと面白かったのにな、と思います。蕎麦屋事件はいくつかのトラブルが関連しているのだけど、そのせいで逆につながっていないトラブルがものすごく小粒というか、冗長に思えてしまった。

そんな感じではありますが、終盤になるとノッてきて、サクサク進みました。終盤が面白かった。
また、最後のけじめのつけ方が漢!それまでの小心・優柔不断・受身体勢がすべて払拭されると自分は思った。かっこいいです、幸也。やるな。

2007年9月2日
posted by ねむ at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | は行

2007年08月30日

『エンド・クレジットに最適な夏』福田栄一/東京創元社

エンド・クレジットに最適な夏 (ミステリ・フロンティア 33)図書館に行って何を借りるか迷っているとき、たまたま返却されたばかり本の棚でみつけました。
東京創元社だし、登場人物が若めで(大学生)かつ重過ぎない雰囲気だったので、アタリかどうかはわからないけどそれほどハズレはしないだろうと借りてきました。

…正解。

面白かったです!
主人公は、荒れに荒れた中学校でハードな学校生活をしていた貧乏大学学生、晴也。
本人はクールでおり、一見まったくそのように見えるのですが…かなりのお人よし。そんなわけで、金のためにひとつ人助けをしたところ、芋づる式にトラブル解決をひきうけることになり…。
まあちょっとこの晴也くん、できすぎだなあと思わないこともないのですが、その度胸といい腕っ節といい、そこはかとなくお人よしなところといい、妹ラブでデレデレなところといい(笑)、かなりいいキャラしてます。
また、この引き受けたトラブルがいろいろな部分でつながっていたり、手助けになったりしていて、読んでいて飽きません。テンポもいいね。
どちらかというと、主人公とその仲間たちがトラブルを解決していく過程やそのスピード感などがメイン。また、なんといっても、そのトラブルそのものは主人公にとって他人事であるので、あまり内面的な部分は描かれていません。だからさらさら読める。
でも、最後最後でちょっとした引っ掛かりが…それがタイトルなわけですが。
葵と接触したのは偶然だったと思うんだけどな。だって晴也が自分でピックアップしたじゃないですか。それをも葵は見越してた?とは思えないのだけれど…。たまたまそうなってしまったから、流されちゃったのかなあ。
結局、晴也はまっすぐなんだよね。すごくまっすぐ。だから、周りに集う友人も、好きになった女の子も、やっぱり最後はまっすぐだ。
サワヤカだなあ…でも、切ないね。ホロ苦です。

面白かったので、『A HAPPY LUCKY MAN』も借りました。

2007年8月19日
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posted by ねむ at 18:58| Comment(0) | TrackBack(1) | は行

2004年08月07日

『陀吉尼の紡ぐ糸』藤木稟/徳間文庫

陀吉尼の紡ぐ糸―探偵SUZAKUシリーズ〈1〉途中、柏木の思考が愉快なことになるのでなんかおかしいとは思ってたけど、そうきましたか…
朱雀のイメージがメルカトルとダブる…何でだろう。メルよりは性格良さそうだけど(笑)

途中途中視点が吹っ飛ぶ(柏木→馬場)のと、ふっとんだ直後の文章が混乱中の一人称で、その状態に陥った経過がうろ覚えな記憶を手繰り寄せた風にしか書かれていなかったりするので、微妙にこう…残尿感が。←もっときれいな言い方はできんのか
雰囲気が出てるといえば出てる。

続きを買うかどうかはちょっと悩むな…(まあ、最近は本の置き場がないので、ぜんぜん買ってないんだけど)
図書館で見かけたら借りようかな。
2004年8月6日
posted by ねむ at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | は行

2003年02月07日

『ハムレット狂詩曲』服部まゆみ/光文社文庫

ハムレット狂詩曲面白いといううわさだったのですが、基本的に私は舞台にあまり興味がないのであまり入り込めませんでした。知識もないし。ハムレットも、むか〜しちょろっと読んだだけだしなあ。それがそもそもの間違いですね(苦笑)
あと、個人的に供述者が犯罪を企てている系の小説は好きじゃないんです…すいません。
posted by ねむ at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | は行