2004年07月07日

『ステップファザー・ステップ』(連)宮部みゆき/講談社文庫

ステップファザー・ステップ
設定が少女小説のようなすごい定義なんだけど、中身はまともな話。一見ライトでその実ライトなんだけど、ひっそりと寂しさや悲しさ、人間的倫理(?)まで考えさせられる、単なるライトなミステリに収まってないところがいいです。会話がテンポよくて、すごく面白かった。
宮部さんて、さらりと書いてあるからさらりと読んでしまうけど、何気にエグいこととか怖いこととか大問題とか書いてるよな〜。

2004年7月6日
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2004年07月01日

『長い長い殺人』宮部みゆき/光文社文庫

長い長い殺人再読。
自分でも、今なぜこれを読み始めたのかよくわからない…;;

面白かった記憶と、財布が語り手だったということ、それから、刑事さんがお金をフードに入れることは覚えてたけど、それ以外はすっかり忘れてます。
改めて読んで、やっぱり面白い。
つか、よく財布なんかを語り手にするもんだと…;;
アタシの財布にアタシを語らせたらすごそうだ…

「トイレに2回も落とされたんだよ!アタシ、れっきとした本革なのに、しんじらんない!」
「でもそのあとちゃんとミンクオイルをつけてくれたことは感謝するわ」
「ポイントカードで太らせられてるのよ…どうせ太るならお札で太りたいっての」

なーんてね。
20046月30日
posted by ねむ at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) |  宮部みゆき

2004年06月07日

『夢にも思わない』宮部みゆき/角川文庫

夢にも思わない久々の宮部さんの本。
…島崎って、こんなキャラだっけ?なんか、もちっと、いかにも「頭がいいお子様」っていう感じだったような気がするんだが…
まあいいや。印象の問題でしょう。今回は、同級生とのやりとりがわりと多かったからね。

実は、どきっとした。
クドウさんは私だ
私はクドウさんなのだ
クドウさんほどいい子ではなかったと思うけど、
「自分はいい子だから」
「自分はいい子に見られたいから」
「怒られるのが恐いから」
ただそれだけで、自分の責任や罪を他人にすりつけたり、責任転嫁をする

うわ やなやつ

というより

人としてしてはいけないことでしょう
そんなのはいい子でもなんでもない

クドウさんの気持ちはわかる
すごくよくわかる

でも

絶対やってはいけないことなんだよ

と、自分を省みて、自分に言いきかせる
2004年6月6日
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2003年10月08日

『今夜は眠れない』宮部みゆき/中公文庫

今夜は眠れない
宮部さんはお子様主人公の話もうまいですね。『ステップファザー・ステップ』も、『東京下町殺人暮色』も面白かったし。 話、というより、そもそものトリック(計画)も凝っていて私は好きだ。けど、島崎くんが…。
彼は好きなんですよ。ああいうキャラはいいと思う。けどね、ちょっと、「なんでもわかりすぎてる」のがね。もうちょっと島崎くんすらわからなかったことがあるとか、逆に実はひょんなことから島崎くんも計画に荷担してたとかいうことがあったほうが良かったなあ。

2003年10月8日
posted by ねむ at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) |  宮部みゆき

2003年10月06日

『幻色江戸ごよみ』(短)宮部みゆき/新潮文庫

幻色江戸ごよみ
けっこうしんみり系が多い?泣ける話もちょこちょこあったりして。
『神無月』とか、『紙吹雪』とか、泣けるよなあ。『まひごのしるべ』も、今はそれほどでもないけど、きっと自分に子供ができてから再読したら泣けそうだ。
じんわりくるよね、こういう作品集は。いわゆる時代劇とは一線を画していて、本当にこういう人たちが暮らしてたんだな、とすとんと納得できる。時代劇って、ちょっと超人的(?)なところがあるから。
宮部さんの江戸系の話は食わず嫌いだったんだけど(宮部さんにかぎらないけど)、けっこういいかも、と思いました。機会があったらまた違う作品も読んでみようと思う。

ところで。
これは新潮文庫版なんですけど、この表紙ね。『まひごのしるべ』の一場面(つか、回想)を絵にしたものだと思うんだけど、ちょっと気になるところがね、あるんですよ!

もしかして左前?

よくみても左前。

どう見ても左前。

…江戸時代って左前アリだったか?
奈良飛鳥時代なら左前アリだと思う(確か)んだが、江戸時代ってアリなのかなあ?そこまでよく知らんのだけど…
誰か教えてー、といって誰かが教えてくれたことってないよな…ネットに限らず、親だって辞書で調ろーとかいって教えてくんなかったもんなー(そういう教育方針だったらしい…。調べるだけ調べてわからなかったらきけ、という。正しい方針だがナ。でもちょっとさびしいぞ!)
2003年10月6日
posted by ねむ at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) |  宮部みゆき

2003年03月12日

『鳩笛草』(短)宮部みゆき/光文社カッパ・ノベルス

鳩笛草だーりん(当時はまだ彼氏だった…)にクロスファイアを借りたとき、参考にと一緒に貸してくれた本。
その、クロスファイアにかかわってくるという『燔祭』、好きになれませんでした。単に私が超能力ものが好きではないというのもひとつの理由なんだけど、主人公の姿勢がキライだー!
表題作は良かったです。同じ超能力者でも、彼女の姿勢のほうが好きだな。最初は、主人公を客観的に見て「あちゃー、やりましたねアナタ」と思いつつ読んでたけど、最後はじーんとしてしまった。
2002年某日
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『レベル7』宮部みゆき/新潮文庫

レベル7
話の内容も、構成も文句なしに面白いです。
初めて読んだときは、ごくごく普通に冒険小説風味な推理小説として読んだんだけど、あるときwebで「これは自分探しの話なのだ」というコメントを見て、そうだったっけ?と思い再読。
確かに、自分探しでした。2人の男女は、自分の外側を、みさおは自分の内側を。推理小説というと、つい謎ばかりにとらわれてしまうけど、大事な部分がちゃんと核にあるのね。気づかなかった私はアホですわ…。内側と外側、両方から「自分探し」を描いているなんて、宮部さんやっぱ上手いなあ。
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2003年03月08日

『理由』宮部みゆき/朝日文庫

理由
ルポ形式というのが新鮮だった。それだけに、途中綾子関係の章がルポっぽくなかったのが残念だったなあ。あと、小糸(父)と、静子の父母の話を聞きたかった。それと、石田直澄が逃げ回っている間、家族がどのような扱いを受け、どのように暮らしていたかを知りたかったなあ。そんなことを思っているのは私だけでしょうか。
結局、犯人のことは名前や性別以外何一つわからなかったんだよね。でも、実際の事件だったら、そんなものなのだろうなあ…死人に口なしというしね。結局、「彼」は逃げてばかりいたんだろうな。逃げていいときもあるだろうけど、ずっと逃げててもだめなんだよね。
最後に、ミヒャエル・エンデの『モモ』そ思い出しました。もちろん内容は似ても似つかないんだけど。こういう事件、こういう人があたりまえのようにいる社会、世界というのがいつのことなのか、現在なのかまだ来ていないのか、来るのか来ないのか、自分達で望むのかそうでないのか。『モモ』にもあとがきに似たようなことが書いてあった…ような気がする。もし望まないのなら、まだ来ていないのならそうならないように私達はしなくてはいけないと思う。
しかし、ひとつの事件にはたっくさんの人が少しずつ関わっているんだなあと思って改めて感心してしまった。まるで本当の事件を追ったような話でした。
posted by ねむ at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) |  宮部みゆき

2003年02月07日

『火車』宮部みゆき/新潮文庫

火車
基本的に私はこういう社会派っぽいのは好きではないのだけど、これは面白く読めました。
ものすごい殺人事件が起きてどうの、とかいう話じゃないんだよね。いなくなった人を捜して、淡々と物語が進む。犯人は物語が終わっても出てくるわけじゃないし、いなくなった人も最後の最後まで顔が見えない。けど、謎はちゃんと解決するし、隣にあるような身近な恐怖を味わえる。
切り口もよかったし、なにより女史は文章がうまいので、ぐいぐいひきこまれてしまいます。
1998年5月某日
posted by ねむ at 15:27| Comment(0) | TrackBack(1) |  宮部みゆき